2020年3月、新型コロナウイルスの脅威に世界中が震撼した。海外へ自由に行き来することが難しくなり、人々は立ち止まった。日々旅を住みかとする旅行作家の著者も立ち止まってしまった。どうにか旅をすることができる国を探すが、状況は二転三転。そこに風穴をあけたのがタイだった。さまざまな条件のもとでバンコクに向けて旅立つ。そこで待ち受けていたのは……。
世界中の国が渡航に対する規制を行っているなか、どうにかして規制内で「旅をしたい」という渇望を満たすため、バックパックを背負い海外へと向かった下川裕治の“コロナ禍旅行記”第一弾。